ロトルクのSPIが手動バルブの開度表示精度を改善
14/09/2017
精製プラントでは,プラント内のフロー制御を効率化することが緊急の課題とされており,バルブの開閉状態の確認に分散制御システム(DCS)を導入することが検討されています。
一般的な精製プラントでは,バルブの駆動にアクチュエータを導入しているのはわずでか10%,90%は手動で行われています。この状況は,DCSが手動バルブの開閉数を誤認した場合,エンドユーザーの業務に深刻な支障をきたします。
この課題への取り組みとして,ロトルクギアは,SPIスマートポジションインジケータを導入し,頑健性,信頼性,精度など,大幅な改善を行いました。スペイン系ユーザーからの反響が大きく,結果,900台の受注に至りました。SPIをインストールすれば,精製プラント内のあらゆるバルブをコントロールセンターで監視することができるため,動作制御の精度改善に繋がります。
SPIは,大型のデジタルディスプレイを搭載しており,現場でバルブの開度を確認することが可能です。また,リモート表示用のスイッチあるいはセンサーを1 ~ 2台内蔵しています。さらに,アルミニウム製のハウジングで完全密封されており,バルブの位置信号を正確に出力します。
減速機付きの大型バルブの場合,SPIの取り付け位置は,減速機の入力フランジとなります。
小型バルブの場合は,バルブに直接取り付けることができ,また,ステム上昇式のバルブには,オプションのスラストベースもご用意しています。
SPIのフランジは,電動操作用バルブと同等のISO5210に適合しており,これは従来のアームタイプよりも頑健性に優れています。
SPIは,IP67相当の耐環境性を有しており,姉妹版として,危険区域向けにIECEx / ATEX,前任準拠型ユニットをご用意しています。本質的安全タイプの交货我シリーズは,ガス充満区域のバルブに,また,より安全性の高い前任eシリーズは,ガス及び埃充満区域のバルブに取り付けることができます。さらに,安全区域専用のシリーズもご用意しています。
SPIは,石油化学プラントに限らず,発電所,公共のインフラ,空港及び消火栓設備等の一般的な産業用途で使用されています。ロトルクは,世界中に営業所と代理店を有しており,SPIを含め,あらゆるロトルクギア製品に付随するサービスとサポートを行っています。
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