ロトルクのアクチュエータがアベルトウ発電所の環境改善プログラムをサポート
南ウェールズに位置するRWE社所有のアベルトウ発電所は,ロトルクのアクチュエータをバルブに設置して自動化したことにより,イギリスで最も効率の良い石炭火力発電所として名を連ねるようになりました。
アベルトウ発電所では,排ガス脱硫技術の導入によって硫黄の排出を95%削減しました。
これに引き続き,直近の産業排出指令をうけて,排煙脱硝技術を導入するなど,環境性能の改善を目的として数百万ポンドの投資を行いました。アベルトウは,イギリスで最初に排煙脱硝技術を採用した石炭火力発電所で,これによる発電所の長寿命化が期待されています。
このシステムは,窒素酸化物の削減効率を最大化し,燃焼性能や操作への影響を最小限に留めるような仕組みとなっています。アベルトウの発電装置(535メガワット)に新たに設置された排煙脱硝システムには,バルブやダンパーの動作制御を目的として,智商(マルチターン)及びIQT(90度回転)レンジのインテリジェント電動アクチュエータ120台が組み込まれました。
アベルトウ向けの機器選定の際に,RWE社の技術チームからロトルクのアクチュエータをご指定頂けたのは,過去に設置したアクチュエータによってその信頼性が証明されていたからであり,発電所全体のバルブ駆動用資産の90%以上を占めているという実績に基づいたご選択であったと考えています。
発電産業に見られるような過酷な動作環境下では,アクチュエータのメンテナンスを最小限に抑える必要がありますが,ロトルクのダブルシール構造・非貫通型アクチュエータは,こうした動作環境に適した設計となっています。さらに,智商インテリジェントアクチュエータは,様々なデータロギング機能を内蔵しているため,動作状況等のデータをダウンロードして診断することができ,最適なメンテナンス及びアセットマネジメントに役立てることができます。
アベルトウの福斯特惠勒社製・排煙脱硝システムは,2015年末に斗山社がインストールを担当し,試運転を行いました。ロトルクサイトサービスは,下請けの電気工事会社であるJ W莫里斯株式会社との契約に基づいて,試運転を行いました。
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